Column40代〜50代の女性向けゆるれこコラム

やっと暖かい春が来た!のに体調がイマイチ。その理由と心と体を安らげる3つのヒント 

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季節の変わり目の不調

「季節の変わり目にはめまいがする」「春はやる気がでない」などとお悩みの方もいるのではないでしょうか。春というと、寒い時期を超えて陽気が気持ちいいイメージがありますが、実は更年期の女性にとって“揺らぎ”やすい季節ということをご存じでしょうか。ある調査によると、女性の60%以上が「季節の変わり目の不調を感じている」という結果があるほどです。

そこで本記事では、どうして春は不調を感じやすいのかを解説します。ホルモンバランスが揺らぎやすい更年期の女性にとって、この時期をどう過ごすといいのかヒントをご紹介しています。本記事を参考にして、心も体も安らぐようご活用くださいね。

(引用出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000072329.html)

どうして春は体調が崩れやすいの?

理由の一つに寒暖差が挙げられます。三寒四温という言葉があるように、春は暖かくなったと思ったら、また寒い日が来て、また暖かくなる…という日を繰り返します。「もう寒くならないだろう」とコートや羽毛布団を収納した途端、また冬のような寒い日が訪れたという経験はあると思います。

このような寒暖差が繰り返されると、自律神経はバランスが崩れやすくなります。これは、体が寒い季節に慣れていたのに急に暖かくなると体が対応しきれないことで起こると考えられています。

特に更年期でホルモンバランスが乱れがちになっている人は、より不安定になりやすく「なんだか疲れる…」と調子の出ない日が増えることも。

これに加え、春は環境が一転する時期でもあり、新生活のストレスがかかっていると、より一層自律神経のバランスが乱れやすいといえます。

自律神経とは?

人間の体は、交感神経と副交感神経という2つの神経系がバランスを取って生命活動を維持しています。これらは、自分の意思ではコントロールできない神経で「自律神経」と呼ばれます。交感神経と副交感神経がバランスを取ることで、血圧や体温、呼吸、消化など、生きていく上で必要な働きを担っています。


🔸交感神経
活動を活発にさせる働きがあります。特に日中に優位になりやすく、交感神経が優位になるとやる気などに繋がります。

🔸副交感神経
心身を休ませる働きがあります。特に夜や寝ているときに優位になりやすく、副交感神経が優位になっていると深く眠ることができ、心身の疲れの軽減に繋がります。

交感神経はアクセル、副交感神経はブレーキに例えられることがあります。アクセルとブレーキがバランスよく働いていると車がスムーズに動くように、体も交感神経と副交感神経がバランスを取りながら、生命活動を維持しています。


めまい・肩こり・やる気が出ない・だるい…といった不調は、更年期にホルモンバランスが乱れることで、自律神経がうまく働かなくなり、血管の収縮コントロールができないことで起こりやすくなります。季節の変わり目で自律神経が乱れやすい春は、特に不調を感じやすい季節ともいえるのです。

心も体も安らぐヒント

自律神経が乱れやすい季節の変わり目を穏やかに過ごすヒントをお伝えします。自律神経を整えるポイントは2つ、朝は交感神経が優位になるように、夜は副交感神経が優位になるように過ごすことです。

寒暖差や環境ストレスがある時期でも1日の時間に合わせて規則正しい生活を送ることで、自律神経を乱しにくくすることができるのです。具体的に説明するので、ご自身のケアにお役立てくださいね。

朝の過ごし方

🔸太陽の光を浴びる

朝、太陽の光を浴びると「セロトニン」の分泌量が促進されます。セロトニンは別名「幸せホルモン」といわれ、セロトニンが体内でたくさん作られると気持ちが安定し、活動意欲が湧かせる働きがあります。

また、セロトニンは体内時計を調整するのにも関わっているので、朝たくさん太陽の光を浴びると、夜に上質な睡眠が取りやすくなります。

🔸軽い運動をする

太陽光を浴びるときに併せておすすめしたいのが、軽い運動をすることです。寝起きは副交感神経が優位になっていますが、朝に運動をするとセロトニンの分泌が促進され、体内時計が整います。そうすると、交感神経優位へスムーズに切り替わるのを後押ししてくれます。
タイミングは朝起きてから1時間以内がベスト、午前中に行えると良いですね。運動の内容は、ウォーキングやラジオ体操など軽く息が上がる程度の運動がおすすめです。

夜の過ごし方

🔸寝る2時間前はスクリーンを見ない

寝る2時間前、遅くても1時間前までに作業を終え、スマホ、パソコン、テレビなどのスクリーンを見ないように工夫します。明るい光、特にスマホなどから出ているブルーライトを夜に浴びると、脳が「今は昼だ」と勘違いし副交感神経を優位にできず睡眠のリズムを崩しやすくなるからです。

しかし、寝る1時間前から全くスマホを触らない生活は難しい…と感じたときは、スマホの夜間モードやブルーライトカット機能を使用したり、寝る前の室内の明るさは間接照明を使って暗めにするなど調節して、明るい光を減らす工夫をしましょう。

今回、どうして春は不調を感じやすいのかを解説しました。春という季節は、調子が不安定になりがちな要因がたくさんある時期であるなることをご理解いただけたのではないでしょうか。それを知ったうえで、少しケアをするだけでも自律神経整える助けになり、ぽかぽか陽気の春を心地よく過ごしやすくなるなら、やってみて損はないはず。ぜひ本記事の内容をお試しくださいね。