“オンライン診療”という言葉を耳にしたことはあるでしょうか。何となく知っていても実際に使ったことはない、よく知らないという方も多いのではないでしょうか。オンライン診療を受けたことがあるという人は、まだ1割しかいないというアンケート結果もあります。でも、日々忙しく仕事と家庭の両立を頑張る女性の皆さんにこそメリットが多く、ぜひ積極的に使ってもらいたいのがオンライン診療なのです！

今回のコラムを読んで、不調があるけど病院へ行く気はなかった、なかなか通院する時間がないという方に一度試しに利用してみようかなと思ってもらえればうれしいです。

オンライン診療とは、「スマートフォンやタブレット、パソコンなどを使って、自宅等にいながら医師の診察や薬の処方を受けることができる診療」のことです。つまり、予約から診療、決済に至るまでを全てインターネット上で完結できる診療のことを指します。
出典：厚生労働省ホームページ


日本でのオンライン診療は1997年から始まり、2020年4月にコロナの感染拡大を受け、一気に広まったといわれています。現代の忙しい我々にとってメリットが多いもののまだまだ普及率が低い現状があります。

医療機関の利用にあたって時間的な制約が少なくなるのがオンライン診療の最大の魅力です。しかし、オンラインでの予約や決済に不慣れ、ビデオ通話での診察に抵抗感があるような気がするなどの理由で、まだ使ったことがない人が多いようです。一方で、一度オンライン診療を経験済みの人は、その便利さと手軽さに何度もリピートしているそう。

オンライン診療って実際どうなの？本当に使いやすいの？というみなさんの疑問を一緒に考えていきたいと思います。

🔸時間負担の軽減

なんといっても時間的な制約が最小限に抑えられることはメリットだといえます。予約から診察など、受診に必要なやり取りの全てをオンライン上で完結できるので、通院の必要がありません。つまり、自宅や職場などから直接医療機関にアクセスできるのです。

「病院に行きたいな」と思っても、通院時間を捻出するために仕事を調整するか休むのか、子どもや家族の予定と折り合いをつけないといけないなどと配慮することが多く、通院を先延ばしにしたり、市販の薬でなんとかやり過ごしたりした経験はないでしょうか。思い当たる方には、オンライン診療は救世主になる可能性あり！通院と比べてオンライン診療には、表のような時間的なメリットがたくさんなのです。

おすすめの利用方法は、仕事の合間に受診！オンライン診療を活用している人の４割以上の方は、仕事の合間時間を有効活用して、受診をしています。
出典引用:3,021名に聞いたオンライン診療に関する調査

🔸受診の手軽さ

次に、手軽に受診できるメリットがあります。上記の比較表でもわかる通り、予約をしても長い待ち時間があったり、交通機関を利用して通院しなければならないとなると、ついつい病院に行くことへ抵抗感を感じてしまうことはないでしょうか。治療の緊急性がない時はなかなか足が向かないでしょうし、辛い症状がある時は移動や待ち時間は苦しいものです。

しかし、オンライン診療であれば、少しでも不調を感じたらすぐにお医者さんに相談することができます。例えば、検査などが必要でしっかり病院へかかった方がいいのか、少し様子を見ていいのかなどと、自分では判断しきれない時に相談するという使い方もあります。

他にも、オンライン診療だと、医師と１対１のビデオ通話で完結します。受付の人、看護師さんなど医師以外の人と関わらなくて済む、待合室で他の人と顔を合わせなくても良いというのも、気軽に利用できるメリットです。近所の病院で知人に会ってしまうかもという心配は無用になりますね。時間がかかる通院だとつい億劫になる感覚も、オンライン受診は時間が掛からず手軽であるということで、省エネで手軽に医療にかかれる良さがありますね。

🔸医師へのアクセスのしやすさ

オンライン診療であれば、地理的な制約がないのでどこからでも医療へアクセスしやすいです。遠隔地や地方在住者への恩恵は大きいですね。雪や台風などの荒天の日でも問題ないですし、引っ越した時に引き続き元のかかりつけ医に見てもらいたいという希望も叶うかもしれません。また、通えない距離だけど、この先生に診察してもらいたいと遠方の先生の予約を取る事もできますね。

予約自体も、思い立った時に24時間いつでも可能です。病院の営業時間内に予約電話することが難しいときもあるでしょう。オンラインでの予約は、夜中でも開院前の朝の時間帯でも大丈夫です。処方箋も自宅への配送や、近所の薬局で受け取れるなど、少ない労力でお財布を出す必要なく完了できます。

忙しい日々や、体調がすぐれないときには、病院に行くのがちょっと負担に感じることもありますよね。そんなときには、オンライン診療を利用するのが便利です。でも、初めてだとちょっと不安に感じることもあるかもしれません。だからこそ、軽い症状のときに一度試してみるのはいかがでしょうか。実際に使ってみると、どんな感じか確かめられて、今後の診療の選択肢としても安心して活用できると思います。

次回は、オンライン診療を実際に利用するときの手順や料金について、詳しくお話ししますね。