更年期は心身のコンディションが揺らぎやすい時期。イライラや不安、憂うつな気分など、自分のことなのに、感情のコントロールが難しいと感じることもあるでしょう。頭の中をぐるぐるとかけまわる雑念は睡眠の大敵。でも、考えごとを書き出す習慣をつけることで、頭の中がすっきりしてぐっすり眠れるようになるかもしれません。
考えごとを書き出すことは、「書く瞑想」とも呼ばれています。頭の中のモヤモヤを言語化して紙に書きとめることで、自分の思考を客観的に見つめ直すことができるのです。書く内容に決まりはありません。日々のできごと、感情の動き、不安なことなど、思ったことを素直につづってみましょう。
まずはペンとノートを用意しましょう。特別なものでなくても大丈夫。自分が使いやすいと感じるもの、お気に入りのステーショナリーを選ぶと、書く時間が楽しみになりそうですね。
書き出す前に、テーマを決めておくのもおすすめです。特に書くことが思い浮かばない人は、「今日あったこと」「モヤモヤしていること」など、切り口を絞ってみるのが良いでしょう。テーマが決まれば、あとは思ったことを自由に書き連ねていくだけです。文章が整っているか、誤字脱字などは気にせず、思ったままを素直に言葉にしていくのがポイントです。
「もう言いたいことは書き切った!」と思ったら、頭の中で巡っていた思いは意外とスッキリしているのではないでしょうか。
考えごとや感情を紙に書き出すと、心の中のモヤモヤや不安が整理されて気持ちが軽くなると言われています。
悩み事を誰かに話して、すっきりした経験はありませんか?それと同じように、自分の気持ちを言葉にして外に出すことで、不安や緊張がやわらぐのです。
慣れてきたら、書いたものを後日読み返してみるのもよいでしょう。新しい発見や気づきがあるかもしれません。たとえば、「こんなにイライラしていたんだ」「不安を感じるポイントが分かった気がする」など、自分の感情や思考パターンが見えてくることもあります。こういった小さな気づきの積み重ねが、自分自身をより深く理解するきっかけになるかもしれません。これは書き慣れてから少しずつ試してみればOKです。まずは書くことを楽しみましょう。
書くことを毎日の習慣にすると、心の整理がついた状態で眠りにつけるようになります。ストレスや不安は睡眠の大敵ですが、書く習慣を続けることで、布団に入ってから心配事を思い巡らす必要がなくなっていきます。毎日、ほんの少しの時間を使って書き出すことで、リラックスした状態で眠りにつく準備ができるのです。
習慣化するためには、書く時間を1日の決まったタイミングに設定するのが効果的です。たとえば、毎朝コーヒーを飲みながら5分間日記をつける。夜、寝る前にその日のできごとを振り返って書きとめる。そんな風に自分なりのルーティンを決めておくと続けやすくなります。
大切なのは、書く時間がリラックスタイムになるようにすること。「しなきゃいけない」と義務感で行うのではなく、自分を知る時間として楽しみましょう。お気に入りのペンを使う、好きな音楽を聴きながら書く、アロマを焚くなど、自分なりにくつろげる工夫を加えるのもおすすめです。
ゆるれこに日々の気持ちをつづってみるのも一つの方法です。1日の終わりにアプリを開いて、「体調メモ」の欄に思ったことを書きとめていきましょう。アプリなら場所を選ばず、いつでも手軽に書けるので、習慣づけもしやすいですね。
実際に書く習慣を取り入れた40代の女性からは、「寝る前にその日のイライラを書き出すことで、すっと眠りにつけるようになった」「毎日続けているうちに、悩んでいたことがそれほど大ごとではないと感じられるようになり、気持ちが楽になった」といった声が聞かれました。頭の中をモヤモヤさせていた感情を言葉にして整理することは、心の安定とストレス軽減に役立つようです。
更年期は心も体も揺れ動く不安定な時期。でも、書く習慣を通して自分の心に寄り添うことで、この時期を乗り越えるヒントが見えてくるかもしれません。ぜひ自分なりのスタイルで、書く瞑想を始めてみてくださいね。