Column40代〜50代の女性向けゆるれこコラム

【更年期の基礎②】私の体はどうなってしまうの?知っておきたい更年期症状のポイント 

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更年期の症状は300種類?!

更年期の症状は300種類ほどあると言われています。それは皮膚症状や消化器症状、運動器官系のもの、精神的なものまで多岐にわたるからです。これだけ様々あるだけでなく、症状には個人差があるため共感してもらえないことも。「自分の体はどうなってしまうの?」と不安を感じることもあるでしょう。

同世代の状況を知り、更年期症状の基礎知識を身につけることが不安な気持ちを減らしていく糸口になります。また知識がきっとあなたを守ってくれることを願って。本コラムは、当社のアンケート回答をもとに作成し、お届けしていきます。

※当社アンケート:株式会社オノフによる全国の40~50代女性3,000名を対象におこなった、更年期症状や美容・健康などの意識調査(2022年8月)をもとに構成しています。

更年期症状はなぜ現れるのか?

更年期になると、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が大きくアップダウンを繰り返しながら減少していきます。このホルモン分泌の不安定さやホルモン量の変動そのものが更年期に現れる症状のつらさに繋がるのです。

エストロゲンがゼロになっているわけではないのですが、不足することによりさまざまな不調を生み出します。さらに、いくつもの不調を同時に経験する人が多いという特徴もあります。



🔸エストロゲンとは?
女性の髪や肌、骨、血管、そして心の状態にも良い影響を与えてきた“お守り”のようなホルモン。このバランスが大きく変化して不調を感じやすくなる更年期を「ゆらぎ期」と言うこともあります。

更年期症状はどこに現れる?

アンケート結果から、心や身体に不調が出ているのがわかりますね。詳しく解説していきます。

心身の体調に関する悩みとして最も多いのが、「肩こり・腰痛・背中の痛み・関節痛」で、次に「疲れやすい・疲れが取れない」が多いです。

40代前半は、「だるい・眠気がひどい」「やる気が起きない」が多いため、これらの症状から更年期だと感じ始める人が多いのでしょう。

40代後半に入ると、心身のどの不調もこれといって突出しているものはなく、症状が多様なので共通の悩みというよりも、人それぞれという状況です。

年齢を重ねて50代になると、「肩こり・腰痛・背中の痛み・関節痛」、「顔がほてる」、「息切れする」といった身体的な不調が具体的になっていきます。

同じ更年期でも40代は、50代と比べてどこが痛いか明確な場所を示していないのが結果としてわかりますが、身体にだるさを感じていて、同時にやる気の起きなさも感じているようです。

「イライラ」については40代が多い結果に。責任のある仕事、子育ての真っ盛り、PMS、ゆらぎ期による不調などがいくつかの状況が重なって関係し、思い通りにいかない事などがイライラに繋がっているのかもしれません。

生活状況による更年期症状の違いはある?

40~50代の女性のライフスタイルは様々です。子育てをしている人、外に働きに行く人、親の介護が始まっている方など生活状況は一つではありません。その背景によって症状に違いは出てくるのでしょうか?

子育ての有無と仕事の有無で分けた調査では、意外にも、子育ての有無にかかわらず外に働きに出ていない人(働いていない人)のほうが、ほとんどの悩みの項目で高値になっていて、不調を抱えている割合が高いことが分かりました。

それでは生活状況別に4つに分類してお伝えします。
1.【働いている×子育て中】
「疲れやすい」が全体と比べて高い。
→仕事と育児を両立させるタスクの多さが影響しているのかもしれません。

2.【働いていない×子育て中】
「だるい・眠気がひどい」「イライラする」が全体と比べて高い。
→家庭と子育て関連の人間関係の中で、責任感が強い真面目なお母さんほど疲れたりイライラを溜めているのかもしれません。

3.【働いている×子育て中でない】
「肩こり・腰痛・背中の痛み・関節痛」が全体と比べて高いが、「イライラする」は低い。
→体の疲れや痛みがあり、体に負担をかけているのかも。気分的な不調への影響は割と少ないようです。

4.【働いていない×子育て中でない】
「寝つきが悪い・眠りが浅い」が全体と比べて高いが、「イライラする」は低い。
→身体の痛みや日中のストレスを感じている人は少ないが、十分で心地よい睡眠を取れていないことが最も気がかりのようです。

また生活状況は違っても、更年期の症状を自覚している人は通院等ケアをしている人が多いですね。気になる症状がある時は、放っておかずに自身で簡単にできるセルフケアから始め、病院に相談することも気負わずに試してみて下さい。

更年期症状のまとめ

女性は皆、更年期を通り過ぎるものです。更年期による症状や影響は人によって異なり、自覚の有無や周囲への相談の有無などの状況も様々です。自身にどんな不調がいつ頃やってくる可能性があるかをあらかじめ知っておくことで、予防や対策ができると不安を和らげる事につながるでしょう。知識をつけて恐れずに更年期に対応したいですね。

最後に、更年期に感じる不調はすべて更年期障害という訳ではないことを知っていますか?
次回は、更年期の症状と更年期障害の違いについてお伝えします。