不安な気持ちで頭のなかが埋め尽くされて何も考えられない!なんてことになる日だって生きていたらあります。あるのが普通です。今すぐには解消しない、何かモヤモヤとした気持ちで、不安の霧に包まれているような状態でしょうか。出口のない迷路の中にいるような感覚でしょうか。
不安を晴らしたいと思って無理に焦ったりしなくても大丈夫です。ホルモンバランスの変化のせいで心も体も不安定になりやすい更年期の時期なので、ある程度は仕方のないこと。 その不安がある状態のままでいいので、まずはゆっくり深呼吸をして、一旦落ち着きましょう。
ここからは、不安に効く「言葉」や「行動」をいくつかご紹介したいと思います。心の中にお守りになるような「言葉」を持っておくと、不安な気持ちになった時に支えてくれるはずです。また別のものに意識を向けてみる「行動」も合わせて行ってみるのもいいと思います。「あの時の不安は、取り越し苦労だったわ〜」と振り返った時に笑えたらいいですよね。
何も出来ない日や時には、
後になって楽しめないようなものを作ろうとするより、
ぶらぶらして過ごしたり、寝て過ごす方がいい。
ゲーテ (ドイツの詩人、小説家、劇作家 / 1749~1832)
ーーー
一日一日を大切に過ごしてください。
そして、
「今日はいい事がある。いい事がやってくる」
「今日はやりたい事が最後までできるんだ」
この事を思って生活してみてください。
瀬戸内寂聴(日本の女性小説家、天台宗の尼僧 / 1922~)
ーーー
トマトがメロンになろうとするから不安なんです
相田みつを (日本の詩人、書家/1924~1991)
ーーー
皆さん、自分で作った不安に踊らされているだけなの。
美輪明宏 (日本の歌手、俳優/1935〜)
ーーー
「あらしが ふこうと、ふぶきが こようと、天には黒くも、地には争いが絶えなかろうと、いつも、心に太陽を持て。」
ツェーザル・フライシュレン(ドイツの詩人/1864~1920,「心に太陽を持て」の一節より)
ーーー
私は「いい加減が良い加減」と言う言葉が好きです。自分へも周囲へも期待値を高めすぎず、身の丈にあった働きを全うして、できることだけを頑張る毎日を過ごせたら、不安も少なく穏やかで暮らせるのではと思っています。あたなのお気に入りの歌の歌詞や、映画のセリフなどはありますか?
🔸体を疲れさせる
散歩する、プールで泳ぐ、温泉に入る、など全身疲労を感じる運動などをして、頭で不安を感じるよりも、身体が疲れて何にも考えられない状態をわざと作ります。 疲れてヘトヘトになり眠ると、意外とぐっすり寝れて不安を考えることを忘れることができるかも。
🔸集中して頭をスッキリさせる
ジグソーパズル、塗り絵、刺繍、裁縫、料理、写経など、何か手先を使うお好きな事はありますか?じっとそれだけに集中して作業する時間があると、不安も含め他のことを考える余白がなくなるはず。この時間も不安を一旦忘れることができて、気分転換になります。
ご自身の趣味に合わせて、ハーブティーや好きな香りを用意したり、お気に入りの映画や音楽、いつもの公園のベンチや喫茶店など、ホッとする事柄をいくつか大事にとっておきましょう。
私は、不安で元気が出ない時には近所の海岸へ出向き、潮風を浴びて波の音を聞くのが好きです。森林浴や日光浴、月を見上げるなど自然の力を感じると、大地に力をもらえて不安が小さくなるような気がします。
もし不安と向き合う体力があるようでしたら、人に話してみる、書き出してみるといった方法を試してみてください。自分の中にある不安が、実はそんなに大した不安ではないかもしれないし、今はまだ気にしなくて良い時期と分かるかもしれません。または、考えが整理されて何が不安だったのか突き止められると、次の行動に繋げられて具体的な心配事の解消ができますよね。
不安なときは、無理に即解決しようと気を張らなくて大丈夫です。不安な気持ちへのお守りの言葉や、自分を落ち着けられるお気に入りのアイテムや場所などを大切にしてくださいね。