40代を過ぎて役職が変わったり昇進するなど、自分への期待値が変わることへの戸惑いやプレッシャーを感じる人も多いのではないでしょうか。ワークライフバランスを整えたいと思っても、仕事への責任感や焦り、家庭の事情に加え、自身の体調面と3方の折り合いをつけるのは難しいですよね。
40~50代は自身も周りも変化が大きい時期です。10代の頃に思春期を経験したように、40~50代では第二の思春期とも呼ばれる「中年期クライシス」を経験します。アメリカの心理学者ダニエル・レビンソンによると、この世代の80%の人が何かしらの大きな危機を迎えるとされており、私たち世代にとって非常に身近なことだと分かります。
仕事や働き方に今のままで良いのだろうか?と不安になる瞬間があれば、ぜひこんな考え方を試してみてはいかがでしょう。
部下を持つ人は、彼らの強みと弱みに理解を示し、マネジメントに取り組んでいることでしょう。それと同じで自分自身の強みについて改めて考えてみませんか。これまでの多様な経験から、困難も乗り越えここまで来られたと思います。振り返った時に達成感を得たことや、かけられて嬉しかった言葉など、過去のお仕事を振り返ってみると必ずあなたの強みがあるはずです。
焦りやプレッシャーの中にいると、いいパフォーマンスは生まれにくいですよね。ご自身の強みを理解し、それを生かして仕事に向き合うことで自信を持って取り組むことができます。
40代〜の女性は自分のこと以外の予定や都合も一気に引き受けて生活していくことも多いでしょう。日常では仕事のこと、家族のケアなどに忙しく、つい自分のことが後回しになっていませんか。あなた自身の人生です。誰かの為に尽くすだけでなくていいのです。少し立ち止まって幸せと感じるのはどんな時?今後どんな人生を歩んでいきたい?と自分に問いかけてみて下さい。自分がしたいこと、目指したい姿をなんとなくでもいいのでイメージしてみてください。自分の中で自分の優先順位を少し上げてみて、自分の望みを叶えてみる想像をすると、少しワクワクしませんか。
例)とってみたい資格がある/新規事業に携わりたい/もっとフレキシブルに働きたい/思い切って長期休暇を取りたい/独立したい など
女性の40~50代は絶好調の働き盛りとはいかないもの。変化の多い毎日の中で心も体もそれに適応するために必死で動いてくれています。今までは平気だったことでも、辛くなったり疲れたりしてしまうことも。ぜひ心と体を休める、ペースダウンするなど自身を労ってあげることに意識を向けてみて下さい。人生まだまだ先まで長く付き合っていく自分の体です。メンテナンスしてあげることで、心と体を健やかに保つことができます。
例)マッサージに行く時間を確保する/適度な運動のために通勤は階段を歩く/昼休みには10分目を閉じて瞑想する など
キャリアについて相談できる人はいますか?身近にロールモデルとなるような女性先輩社員がいない場合、あなたの状況に共感して適切なアドバイスをくれる人を見つけるのは難しいですよね。評価にかかわるかもしれないと考えると、直属の上司に心のうち全てをさらけ出しての相談もしにくいでしょう。そんな時は、少し自分とは距離のある人を選んでください。また対面の場合は2ヶ月に1回など定期的に会話ができる相手だと、前回の状況の続きの話ができるので自分を振り返ったり客観的なコメントをもらうのにも役立ちます。声に出して自分の気持ちや状況を振り返ることで、自身の考えを整理することにも繋がります。
例)他部署の同僚や先輩/別業種・業界の友人/キャリアカウンセラー/キャリアメンター
対面で、が難しい場合は自分に似た境遇や考え方の人などを参考にすると良いでしょう。ネット上で同じような気持ちを持つ人のコメントを見たり、可能であれば書き込みやチャットなどを使ってコミュニケーションを取ってみるのも良いかもしれません。
40~50代は仕事に関して揺れる10数年になるかもしれません。しかしこの模索する年月が、その先の未来に繋がることは間違いありません。前向きな気持ちになり、新しい挑戦へのきっかけになれば嬉しいです。