Column40代〜50代の女性向けゆるれこコラム

生理とうまく付き合えていますか?婦人科をもっと身近に 

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「婦人科って、どんなときに行けばいいの?」

毎月やってくる生理。「生理前になるとイライラする(PMSの可能性) 」「生理痛がつらい(月経困難症の可能性)」など、気になる症状はありませんか?実は、これらの症状の多くは婦人科で相談することで、適切なケアを受け改善できる可能性があります。

ですが、
「婦人科って、どんなときに行けばいいの?」
「ちょっとした不調で受診したら、医師に嫌な顔をされるかも...」
と、不安を感じて受診をためらってしまう方も多いのではないでしょうか?

実際、調査によると、月経に関する異常症状やPMS(月経前症候群)がある場合でも「何もしていない」人が最も多いそうです。20代では80%以上、30代でも70%以上の方が何らかの不調を感じながらも対処せずに過ごしているそうです。 *1

婦人科の受診に抵抗がある方も多いかもしれませんが、最近は漢方薬やホルモン療法のほか、オンライン診療といった受診のハードルが低い方法も増えています。
まずは気軽に一歩、踏み出してみませんか?

今回は、婦人科をもっと身近に感じられるように、受診のタイミングや自分の体調を把握するポイントをご紹介します。

1、生理周期を理解する~自分の身体と心を知る第一歩~

自分の生理周期や、生理による体調の変化を把握していますか?
生理周期は、体調や気分に大きく影響しています。

たとえば、生理中に疲れやすい、イライラしやすい…そんな体調の変化を感じた経験はありませんか?
「原因がよくわからないから治るまで我慢」と放置せず、体調や気分の変化があった時期を意識することで、自分のリズムに気づけるかもしれません。

例えばこんなパターンが見られることもあります。
🔸生理の前日から腹痛がある
🔸生理1日目は頭痛がひどい
🔸2日目が最も出血量が多い
🔸生理の時期は下痢になりやすい

このように、自身のサイクルと体調変化を把握することで、不調と上手につきあうヒントが見えてきます。

「生理痛があっても何もせず我慢する」のが当たり前になっていませんか?
個人差はありますが、初潮の平均年齢は約12歳、閉経は約50歳。
約40年間も続く生理だからこそ、無理をせず、自分にやさしく付き合い方を考えていきましょう。

*1 〈出典:内閣府男女共同参画局「男女の健康意識に関する調査」(平成30年)より〉

2、生理について正しく知りましょう

正常な月経周期の目安は次の通りです。
🔸周期:25日〜38日
🔸出血期間:3日〜7日
🔸経血量:20〜140ml(※個人差あり)

もしこれに当てはまらない場合、何らかの異常が隠れているかもしれません。
気になるときは、早めに婦人科を受診しましょう。

🔸周期  
✅月経周期が不規則で次の月経の予測がつかない→月経不順
✅月経周期が24日以内→頻発月経
✅月経周期が39日以上→稀発月経
✅3か月以上月経のない状態→無月経

🔸出血期間
✅1回の月経が8日以上続く→過長月経
✅1回の月経が2日以内で終わる→過短月経
✅経血の量が非常に少ない→過少月経     
✅月経時期以外の出血→不正出血

*2  〈出典:厚生労働省 働く女性の健康支援事業 働く女性の心とからだの応援サイト より〉

3、「生理記録」のすすめ

「先生、最近なんとなく調子が悪くて...」

いざ婦人科を受診しても、漠然とした説明になりがちです。
そんなとき、生理記録をつけておくと「毎月生理の○日前からこの症状が出ます」と具体的に伝えやすくなり、医師も的確なアドバイスがしやすくなります。

生理日だけでなく、体調の変化や気分の浮き沈みもメモしておくと、自分の心身のリズムが見えてきます。
それによって、仕事やプライベートの予定も立てやすくなります。

例えば:
大切な会議は体調の良さそうな時期に
疲れやすい時期には無理な予定を入れない

こんな工夫ができるようになります。
日々の小さな記録が、より快適な生活につながります。

「ゆるれこ」を使えば、アイコンをポチっと選ぶだけ。
シンプル&続けやすいので、ぜひゆるりと習慣化してみてくださいね。

4、まとめ

私たち女性にとって、生理は大切な健康のバロメーターです。
生理記録をつけることで、自分のリズムを理解し、より快適に過ごすためのヒントが見つかります。

体調に変化を感じたら、ひとりで悩まず婦人科に相談してみましょう。
症状に応じて鎮痛剤のほか、漢方薬や低用量経口避妊薬(OC/一般的には「ピル」と呼ばれています)などの選択肢もあります。

あなたの心と身体に寄り添ってくれる医師が、きっとよい解決策を提案してくれるはずです。
生理とうまく付き合い、心地よい毎日を過ごすための第一歩を始めてみませんか?