更年期の女性にとって、寝付けない、夜中に起きてしまうなどの睡眠トラブルは大きな悩みの種ですよね。「ぐっすり眠りたいのに、また目が覚めてしまった…」そんな風に思い悩んでいると、よけいに目が冴えてしまうもの。でも、大丈夫です。
今回は、眠れない夜をやさしく過ごすためのコツをご紹介します。眠れないことをストレスに感じるのではなく、ゆったり過ごしながら穏やかな夜を取り戻しましょう。
「また寝れなかった…」とモヤモヤとした気持ちがあったとしても、そこにとらわれすぎないことが大切です。
たとえば、夜中に何度か目覚めるという方。目覚めること自体は大きな問題ではなく、気にしなければすぐに眠れることもあるでしょう。ところが、女性ホルモン減少の影響で「また目が覚めてしまった」「眠れるだろうか」などと不安を感じやすくもなっており、眠れなくなる悪循環に陥ってしまうのです。
年齢を重ねると、眠りの時間も質もどうしても落ちていくもの。実際、脳が必要とする睡眠量は年齢とともに減っていくと言われています。これは自然な変化ですので、心配しすぎなくて大丈夫です。そんな時は「今日も一日お疲れ様、よく頑張ったね」と自分を労ってあげましょう。
更年期は必ず通り過ぎ、終わる時期が来ます。焦らずゆったりと構えて、心地よい眠りを取り戻す工夫を試してみるのはいかがでしょうか。
どうしても眠れそうにない時は、思い切ってベッドから出て別の場所で過ごすのも一つの手。ソファでゆったり音楽を聴いたり、温かいハーブティーを飲んだり、好きな本を読んだり。
ただし、テレビやスマホの光の刺激は脳を刺激してしまうため、眠気を誘うには逆効果です。30分ほど気分転換して、再び眠気を感じたらベッドに戻りましょう。
仕事や家事、人間関係のことが頭をよぎって眠れない時は、頭の中をぐるぐる巡っている思考を紙に書き出してみるのがおすすめ。モヤモヤを脳の外に追い出すことで、頭の中がスッキリ整理されて安心して眠りにつけるようになると言われています。
また翌日、その紙を見返と「こんなことを考えていたんだな」と、少し客観的に自分を見つめられるかもしれません。文字に起こしてみると、「思ったほど深刻じゃないかも」と感じられたり、「こんな風に考えればいいのかな」というヒントが見えてきたりすることもあります。
年齢とともに睡眠は浅くなっていくと言われています。でも、それはごく自然なこと。満足いく熟睡感がなかったとしても、日中に眠気がなければ体は十分に休息できているということなので安心しましょう。
実は自分が思っているよりずっとよく眠れている「睡眠誤認」というケースも多いと言われています。睡眠誤認とは実際には眠れているのに自分では「眠れていない」と感じる現象のことです。夜中に複数回目が覚めてしまったとします。でも実際には、その前後の時間帯はしっかり眠れていたのに、目が覚めた時の印象だけが強く残っているために「眠れなかった」と感じているのです。
深く眠れた満足感がなくても大丈夫です。焦らず、肩の力を抜いて、自分なりのペースでゆったり休んでみましょう。
眠れていないという印象はあるものの、実際のところは良くわからないからこそ焦りと不安が生まれるのかも知れません。そんな時の一つの方法として、自宅で簡単にできる睡眠測定「スリープコンパス」を試してみるのはいかがでしょうか。
腕時計のようなデバイスをつけて1週間ほど睡眠を計測することで、夜間の脳波を測定し睡眠と覚醒の状況を教えてくれます。また、その測定結果にあわせ、あなたにカスタマイズした睡眠の改善方法を提案してくれます。
本当に眠れてないのかな?眠りやすくするために一体何から試したらいいの?と思われるなら、睡眠測定で自分の睡眠データを見ることで気づきや効果的な対処法を見つけるヒントになるはずです。状況が分かれば少しホッとして睡眠への不安やストレスを手放せるかも知れません。
完璧な睡眠でなくても、自分にとって心地よく休めたなら、それはそれでOK。
今夜、不安になるのはちょっとお休みして、ゆったり過ごすことを心がけましょう。きっと自然な眠りが訪れてくれますよ。