Column40代〜50代の女性向けゆるれこコラム

知っておきたい!生理前、生理中を快適に過ごせる食べ物

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監修の先生

高尾 美穂

婦人科・更年期などヘルスケアコンテンツ監修

高尾 美穂 さん

産婦人科医・医学博士・スポーツドクター。
女性のための統合ヘルスクリニック「イーク表参道」副院長。
長年ヨガを愛好し多くのヨガインストラクターを指導。
YouTube「高尾美穂からのリアルボイス」では毎日、女性のお悩みに答え、
楽に生きられる考え方を配信している。

敏感な女性のカラダ

「生理前は無性に甘いものが食べたくなる」、「生理前や生理中はむくみやすい」「貧血になる」などの、いつもと違うな〜という感覚や、不調を感じる方もいるかも知れません。現代人は初潮も早く、しかも小産、また平均寿命も伸びているため、人生のうち生理を約450回経験するといわれています。

つまり、それだけ女性ホルモンの影響受けやすく、「なんとなく不調」を感じやすくなっている、とも言えるでしょう。通常月に1回、また更年期時期になると生理周期が乱れやすくなり、より不調を感じやすくなる生理の時期、少しでも快適に!過ごしたいものですね。

今回は生理前、生理中に感じやすい「なんとなく不調」の対策として、お助け食べ物を紹介します。

生理前の体とおすすめ食材

生理前に感じやすい「甘いものが無性に食べたくなる」「食欲がいつもよりわく」などには理由があります。生理前に分泌が増えるプロゲステロンの影響で、インスリンが多く分泌され、血糖値が下がる事により食欲が増したり、体がリラックスを求め甘いものを欲しがるからなんだとか。

体の自然な流れとはいえ、欲望のままの食べたい気持ちは一旦ストップ。そんなときは、甘くてお腹を満たしてくれるバナナや、ホルモンバランスをサポートしてくれるアーモンドなどがおすすめです。

また、逆に避けたいのが刺激物であるカフェインやアルコール。カフェインを含む食品や飲み物は冷えをまねき、生理痛を悪化させることもあるので、意識してみてください。

生理中の体とおすすめ食材

「生理前〜生理中は体が重く感じたり、むくみやすくなる」のにも理由があります。これも体内に水分を取り込む作用のあるプロゲステロンのしわざ。むくみが気になるときには余分な塩分や水分の排出を助けてくれる、カリウムが豊富な豆腐、納豆などの大豆類がおすすめ。

ちなみに飲み物だとトマトジュースやオレンジジュース、牛乳にもカリウムが多く含まれていますよ。

生理中には鉄分を含む食材がオススメ!

1回の月経量は正常な場合で20~150gと幅や個人差があるものの、生理で血液を失うのと同時に鉄分も失うため、血液中の赤血球が減少し貧血になりやすいです。貧血がひどいと立ちくらみや息切れ、ふらつきなどを引き起こす可能性が高いため、しっかりと不足した鉄分を補いましょう。鉄分を補うことで、貧血を防ぐことはもちろん、鉄分は全身に酸素を運ぶ赤血球の成分となるため、酸素を運び代謝を高め、肌や髪のダメージ回復にも繋がります。

鉄分を含む有名な食べ物といえば、レバーやひじきをイメージしやすいですが、実はゴマや卵、ノリ、納豆などにも鉄分が含まれているので、いつもの食事にプラスしてみてはいかがでしょうか。

不調なときに色々用意するのも大変なので、ぜひ手軽な食べ物から取り入れてみて、カラダをいたわってくださいね。


高尾美穂監修・女性ホルモンにいいこと大全・オトナ女子をラクにする心とからだの本・扶桑社・2022,p33,p84~87