更年期とアーユルヴェーダなどヘルスケアコンテンツの執筆
水野 香織 さん
アーユルヴェーダ、瞑想講師。
古代伝統医療 アーユルヴェーダの教えを料理を通じて広げている。
アーユルヴェーダ料理教室「Ayurda」代表。
(社)日本瞑想協会会長、ニーマルメソッド瞑想認定コーチ。
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一番高い効果を得られるのは朝です。エストロゲンをはじめとするホルモン放出は寝ている間、もしくは明け方ごろに多く分泌され、代わりに老廃物を排出します。朝に行えば、細胞の老廃物を流してむくみを防ぎ、ホルモンの分泌をさらに整えてくれるので、お肌のハリや、代謝や消化力をサポートすることにもつながります。また1日を心穏やかに元気に過ごすことができ、幸せを感じられる瞬間も多くなるでしょう。
朝に時間をとるのが難しい場合は、平日はできる時間帯に行い、時間に余裕のある休日の朝に取り入れてみてください。全身マッサージが難しい場合でも、足裏や耳のマッサージだけでもリラックス効果があります。朝に全身マッサージをしてシャワーを浴びた日の一日の元気さは格別ですので、ぜひ実践してみてください。ただし、月経中、発熱中、怪我をしてすぐ、食後2時間以内の場合は避けるようにしてください。
アビアンガはホルモン分泌を促進し、免疫力を高め、ドーシャ(体質)を整え、消化力を向上させ、冷えや便秘を改善するとされています。日々の実践と実践しない日の違いを確かめてみてください。特にヴァータ(風)の体質の方にとっては、頻繁に行うことがより効果的であり、最低でも週に1回の実践をおすすめします。
・湯煎して温めた太白ごま油やマッサージオイル(通常1回100mL程度)
・寒くない温度の部屋に、ヨガマットやバスタオルなどを敷きオイルが垂れても大丈夫な環境を作る。
・マッサージ後に着用する汚れても良いシャツやスリッパなどを用意しておく。
温めたオイルを手のひらに馴染ませ、足裏にしっかり刷り込みます。指の間も忘れずに。
手のひらで強くさするように脚全体に馴染ませます。10回往復で擦るなど回数を決めると良いでしょう。関節も忘れずに。
お尻、骨盤、腰、背中、肩甲骨周りなど手のひらが届く範囲でしっかりとオイルを刷り込みましょう。特にホルモンの通り道である背骨を重点的に行いましょう。
子宮卵巣と近い鼠蹊部や下腹部もしっかり行いましょう。手のひらに溜めたオイルをおへそに入れるようにし、時計回りにお腹をマッサージします。胸は包み込むように。末端神経の集まる体側もしっかり行いましょう。
肩から指先までしっかり、指の間も丁寧に行いましょう。肩こり首こり解消のためにもデコルテや首筋もしっかりと。
頭頂にたっぷりとオイルを刷り込み、オイルをつけた指先で頭皮もしっかり。自律神経の集まる耳周りも忘れずに。お顔周りも丁寧に行ってリンパの流れを良くしてむくみ解消に。
10-15分ほど置くのがアーユルヴェーダのケア方法です。全身マッサージを終えて心地良い時間を過ごしましょう。この時、汚れても良いシャツなどを羽織り、寒くならない対策をお忘れなく。そして仕上げに、全身オイルマッサージの後は、オイルが押し出した老廃物を流すためにシャワーに入りましょう。部分マッサージであれば洗い流す必要はありません。
※注意:生理中(鮮血の出ている3〜4日)、発熱中、下痢、怪我をしてすぐ、食後2時間以内は行わないこと。
アビヤンガをしている間は、これまで頑張ってきた自分の身体をいたわるように愛情を注ぎながら行ってみてください。手のひらでいたわることによって心も安心感を得て、自分のことを愛おしく感じるでしょう。そして、ますます心と体のバランスを整えることに繋がります。特に更年期の方は自分ファーストでセルフケアを取り入れていただきたいです。