Column40代〜50代の女性向けゆるれこコラム

「私らしい私」自分を好きになる3つの考え方

  • #イライラ
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監修の先生

高尾 美穂

婦人科・更年期などヘルスケアコンテンツ監修

高尾 美穂 さん

産婦人科医・医学博士・スポーツドクター。
女性のための統合ヘルスクリニック「イーク表参道」副院長。
長年ヨガを愛好し多くのヨガインストラクターを指導。
YouTube「高尾美穂からのリアルボイス」では毎日、女性のお悩みに答え、
楽に生きられる考え方を配信している。

なんとなく気分がすぐれない、理由もなく憂鬱、パッとしない・・などこのような気持ちを1度は経験したことがありませんか?私たちは自分次第で1日を上機嫌に過ごすこともできます。今回は自分を好きになれる、前向きな気持ちになれる3つの考え方をお話ししていきますね。

1.「自分らしさ」とはなんだろう

 世の中には「女らしい」「男らしい」「学生らしい」「医者らしい」など、たくさんの「〇〇らしい」とう表現があります。「自分らしい」という表現もありますが、たくさんの「〇〇らしい」の中で、この「自分らしい」という言葉だけは、自分自身が決められるものだと思います。外見的な部分でもありますが、より大事なのは自分らしい生き方ですよね。自分の好き嫌いに正直で、物事にとらわれないこと、他人の期待には目もくれず、自分がワクワクする方向を選ぶこと、これが「自分らしい」生き方につながっていると思います。

2.人と比べてしまう自分が嫌

 あの人は結婚して家族をつくっている、あの人は歳が近いのに給料も多い、などとその時々で怒りが湧いたり不安になったり・・・。このように誰かと比べて、劣等感を持ってしまう状況。心の状態が前向きではないと思いませんか?他人と比べることによって自分自身を保っている状態、つまり主軸が他人になっている状態だから。
 私たちにはそれぞれの良さがあり、他人より全てが優れなくてもいいのです。他人の優れている部分は「すごいな」と素直に捉え、同じように自分のすごい部分や能力を探して認めてあげることがとても大事。自分の生活や人生、考え方を豊かにしていくためには、自分自身の時間を生きるほかにありません。たとえ年齢や性別、仕事が似ていても、それぞれが経験してきたことは全く違うから、考えが違っていてもおかしくないです。ぜひ本や映画を見たりして、自分の感情を豊かなものにしていきましょう。

3.人の期待になんて応えなくていい

 「期待に応えられなくて申し訳ない」このように感じたことはありますか?誰かの期待に応えるというスタンスは、他の誰かがイメージしているあなたに近づくことです。それは本当に自分の幸せ、自分の人生にとって価値がありますか?始めたことを最後まで終わらせる能力や達成欲、学習意欲が高い人、独創的なアイデアの発案が得意な人、みんなが得意なわけではありません。みんなで補い合えばいいのです。
期待に応えるという気持ちがプラスになるときもあれば、そうでないときもあります。最終的に自分の人生への期待は自分自身がする。自分自身の期待に自分で応えていく。肩の荷を下ろしてみてくださいね。

ゆっくりで大丈夫。「私らしい私」で毎日を豊かに過ごしてみませんか。

高尾美穂監修
『心が揺れがちな時代に「私は私」で生きるには』日経BP 2021 p12~24