胃がもたれて胸焼けがする、寝起きや夕方など特定の時間に吐き気がする、なんだかずっと気持ちが悪い、などスッキリしない日がありますか?吐き気を感じると、胸の辺りの不快感やそれに伴う不安な気持ちが消えないことも。
実は、更年期に吐き気の症状でお悩みになる人も少なくありません。
今日は、少しでも気分が楽になれるようなセルフケアの情報をお伝えします。
更年期は女性のホルモンバランスが変動しゆらぐ時期です。様々な更年期症状がある中で、吐き気もその一つと言われています。
卵巣から分泌される女性ホルモンであるエストロゲンの量が減り、ホルモンのバランスが乱れることが中枢神経系や自律神経系に影響を与えるため、吐き気を引き起こすそうです。
また、吐き気の原因にはストレスや不安など心の不調も要因もあると言われています。更年期は身体的な変化や生活の変化が重なる時期でもあります。族や身近な方との人間関係、お仕事や家庭での役割に期待されて受ける責任感など、心理的なストレスや不安を気づかないうちに溜めてしまっているかもしれません。これらの心理的な要因が吐き気を引き起こすこともあります。
さらに、更年期には消化器系の変化も見られます。脂っこいものが食べられない、食事の後に胃が重たくて辛いことなどあるでしょうか。消化器系の筋肉の動きが鈍くなることで、胃液の分泌が増え、それが気持ち悪さや吐き気を起こす場合も。
ホルモンの変動、精神的なストレス、消化器系の変化の3つが重なり合って、吐き気という症状になってしまうのですね。
更年期における吐き気は個人によって異なる特徴があります。頻度や強度が変動することがあり、特定の状況や時間帯に現れる場合もあります。また、吐き気と同時に嘔吐や食欲不振などの症状が共に現れることもあります。
🔸突然の吐き気の発作
更年期の吐き気は突然起こることがあります。特にストレスや不安が強い時に発生しやすい傾向があります。朝起きて仕事に行く前、考え事をしてしまった後、人と連絡したり関わる前後など、ストレスに感じている出来事の前後に突然起こることがあるようです。また特に前兆や特定の刺激があるわけではない時に、起こる場合もあります。
🔸食事時間の吐き気
食欲が減退し、食事を摂ることが難しくなることがあります。これによって食事の量にばらつきが起こり、体重の減少や栄養不足が心配になります。
まずは安静に休みましょう。静かな場所に座る、横になれる場所で楽な体勢になるなど、くりできる時間と場所を整えたいですね。胃の入り口は体の左上、出口は右下を向いているので、胃からの逆流を防ぐためには左を下にして横になりましょう。出先などいつもの環境でない場合は、歩いていたら立ち止まりしゃがむ、動作を止めてじっとするなどでも良いでしょう。
食欲がない場合は、無理に食べずに胃を休めてあげましょう。消化吸収の負担になりにくいご自身の食べやすいものを用意したり、エネルギー不足にならないよう、栄養チャージゼリーなども役に立つかもしれません。
また気持ちをまぎらわせるために「背中をさすってもらう」、「窓を開けて空気を入れかえる」、「冷たい水でうがいをする」などリラックスできる方法も試してみましょう。
内関(ないかん)といわれる手首の内側にあります。 吐き気を催したら、このツボを親指でグッと5分ほど抑えましょう。胸から胃にかけての
痛みや不快感を抑え助けてくれます。ゆっくりと深呼吸しながら、次第に吐き気がおさまってくるのを待ちましょう。
更年期の吐き気は個人によって異なるため、症状や特徴も異なる場合があります。また、吐き気が続く場合には、医師や専門家に相談することが重要です。適切な対策やケアを専門家の指導のもとで行うことで、吐き気を軽減し、より快適に更年期を過ごすことができます。