美容にまつわるケアコンテンツ監修
岩本 麻奈 さん
日本コスメティック協会名誉理事長。日本温活協会理事長。皮膚科専門医。東京女子医大卒、慶大皮膚科にて研修。在仏生活20年を経て、現在は都内の複数のクリニックに勤務し、再生医療や美容皮膚に携わる。著作多数。近著は「睡眠美容のススメ」(西村書店)
突然ですが、太ったわけでもないのに昔と比べて顔が大きく見える…なんて思ったことはありませんか?年を重ねると、肌の中にあるコラーゲンが減り、ハリが失われて、結合組織が劣化します。すると顔の下半分が緩んで、二重あごになったり、フェイスラインが緩んで「昔より顔が大きくなった!?」と感じることも。
特に40代〜50代は女性ホルモンのエストロゲンが急激に減少する時期。エストロゲンの分泌量が下がることで、イライラや不安を感じやすくなったり、ホットフラッシュやめまい、だるさなどの不調を感じやすくなることも。またエストロゲンには肌のハリつやを維持するコラーゲンの生成を助ける働きもあるため、見た目の変化も気になる、という方も。40代〜50代に入ると、こんなはずじゃなかった、と肌や見た目の変化に戸惑ってしまう…といったことも珍しくありません。
今回は小顔に導く方法を3つに絞ってご紹介していきます。
ベースメイクをするとき、顔全体に均一にファンデーションを重ねていませんか?実はファンデーションの塗り方を少し工夫するだけで、ハイライトやシェーディングを施すことなく小顔に見せることができます。
それは、ファンデーションをつける量を顔の部位によって変えるだけ。リキッドファンデーションの場合は「両頬」を多めに、「眉間」「あご」には少なくのせてください。顔の中心がグッと引き立って自然な立体感が生まれ、小顔に見えます。
クッションファンデーションやパウダーファンデーションでも同様です。頬に最初にファンデーションをのせて、そこから顔の外側へ伸ばしていき、パフに残ったものを眉間やあごにのせるイメージでのせていきましょう。立体感とともに、厚塗り感もなくなり、いきいきとした印象に導きます。
手だけでできる、静脈とリンパを程よく刺激するマッサージで老廃物を効率的に流して小顔へ。血行改善にも役立ち、続けることで、むくんで顔が大きくなる習慣を予防することもできますよ。
①〜④を5回繰り返しましょう。指先は強く押さずに力を抜いてあくまで優しく。クリームなどを塗って、肌に摩擦を与えないようにしてください。
【マッサージ方法】
①エラの角から約1cm内側にあるくぼみの「マンディブラーノッチ」という部分を人差し指から親指までを当て、鎖骨に向かって5回流す。(左右それぞれ)
②目頭に両手の中指と薬指を置き、頬骨の上を通って耳たぶまですべらせたら、マンディブラーノッチを通って鎖骨上まで上から下に流す。
③両手の人差し指と中指を曲げ、第2関節であごの前後から挟み、耳たぶまでこすり上げる。続いて耳たぶからマンディブラーノッチを通って鎖骨上まで上から下に流す。
④目頭に両手の中指と薬指を置き、頬骨の下を通ってマンディブラーノッチまで滑らせたら、鎖骨上まで上から下に流す。
洋服で簡単に小顔大作戦!気になる顔の存在感を、洋服でかなり隠すことだって可能です。深めのVネックや派手でボリューミーなスカートやパンツ、ツバの深い帽子を選んだり、帽子を深く被るなど、ちょっとした工夫で顔を小さく見せることが可能です。今すぐお持ちの洋服をチェックしてみて。
ぜひ、できることから始めて小顔を取り戻してみませんか?
岩本麻奈監修・エターナルマドンナR45編・女医が実践するいつまでたってもキレイの辞典・ディスカヴァー・トゥエンティワン・2018,p26~36,p135~137