美容にまつわるケアコンテンツ監修
岩本 麻奈 さん
日本コスメティック協会名誉理事長。日本温活協会理事長。皮膚科専門医。東京女子医大卒、慶大皮膚科にて研修。在仏生活20年を経て、現在は都内の複数のクリニックに勤務し、再生医療や美容皮膚に携わる。著作多数。近著は「睡眠美容のススメ」(西村書店)
「室内や布団の中にいても手足が冷たい」「冷え性かも」と感じたことはありませんか?実はいま日本人の平均体温は60年ほど前と比べて1度も下がっていると言われています(※)。
さらに40代〜50代の更年期時期に差し掛かると女性ホルモンが急激に減少し、自律神経のバランスが乱れがちに。すると血管の収縮や拡張のコントロールがスムーズにいかないこともあるため、血の巡りが悪くなり冷えやすくなることも。
冷えは睡眠の質を低下させたり、肩こりや腰痛、むくみ、肌荒れ、イライラするなど心身ともに悪影響なのです。今日は簡単におうちでできる冷え対策をご紹介します。
※データ引用元:60年ほど前の統計より
冷えが改善し、むくみや肩こりもラクになる簡単エクササイズを紹介します。
①手を握ってひらいて、グー、パー、グー、パー、リズミカルにセットで10回
②右と左の手のひらを、温かみを感じられる程度(10回ほど)に擦り合わせる。摩擦であたたかくなります。
③両手それぞれこぶしを作り、太ももを10回ほど目安にパコパコ叩きます。これによって血流が促進され、足先もあたたかくなります。
毎日長くお風呂の時間を確保するのはなかなか難しい方も。手足があたたかくなるのはもちろん、全身の血の巡りが良くなり、全身がポカポカしてくる、おうちで簡単、手浴・足湯をご紹介します。
手足が入るサイズの洗面器を用意し、40度ぐらいのお湯を入れてください。
手浴は10分、足湯は20分が目安!寝る直前に行うことで、カラダがあたたまり寝つきが良くなりますよ。
朝太陽の光を浴びると目覚めがスッキリするだけではなく、気持ちを安定させる働きや、体温を上げて体を活動できる状態に整える働きがあります。光を浴びる時間は10〜30分程度でOK。朝起きてまずはカーテンを開け、窓辺で光を浴びながら朝食を取ったり、買い物や洗濯をしながら午前中の太陽の光を浴びてください。働いている方だと出勤中にも十分な光を浴びることができますね。
カラダの冷え対策には、ストレスを減らして気分をリフレッシュさせることも大切。ぜひ実践してみてくださいね。
岩本麻奈監修
「お風呂のチカラでSleeping Beauty・睡眠美容のすすめ」西村書店 2021 p22~23,p46~47,p84~85,p96~97